「認知症」と一言で言ってもアルツハイマー型認知症や血管性認知症、レビー小体型認知症など種類があります。どの認知症に関しても今の医学では完治は難しいと言われています。ということは、認知症になる前の予防が重要ということですね。
食事の基本は「色々な食材をバランスよく食べること」です。その中でも認知症予防に強い味方となってくれる食材を挙げてみましょう。
もちろん、上記3点だけでなく、色々な食品に含まれる栄養素の相互作用によって脳の機能にプラスに影響している可能性が非常に高いです。何か特別な1品だけを摂って認知症予防になるというわけではないということですね。
参照元:みんなの介護「認知症予防・対策のために注意すべき4項目」(https://www.minnanokaigo.com/guide/dementia/prevention/))
認知症の予防または進行を遅らせるためには食生活以外にも生活習慣に配慮することが大切です。家族や自分自身のQOL(生活の質)を保つためにもこのようなことに注意してみましょう。
負担にならない程度の有酸素運動、生活習慣病の予防、社会的な交流、楽しんで打ち込むことができ達成感を味わえる趣味などを持つ、いつもと異なることをして新しい刺激を感じる…なども認知症の予防に良いと言われています。さらに手先を使うことや頭と体を同時に使うことなども◎。危険な包丁に注意を払いながら行う料理や、歌を歌いながら洗濯をたたむのもよいですね。
認知症の予防のためにしてはいけないことはストレスをためすぎること。もちろん生きる上で全くストレスのない状態はあり得ません。少しのストレスは問題ありませんが、いくら認知症の予防にいいからといって無理に嫌いな料理を作ったり、慣れない人付き合いでヘトヘト…なんてことは余計に脳にストレスを与えてしまいますね。料理が苦手なら栄養バランスの整った宅配食を適度に使用する、人付き合いが苦手なら苦手な人からは適度な距離をとるなど工夫が必要です。
参照元:LIFULL介護(旧HOME'S介護)【プロが解説】認知症予防|生活習慣の見直しで注意したいポイントまとめ
(https://kaigo.homes.co.jp/manual/dementia/basic/prevention/)
参照元:みんなの介護「認知症予防・対策のために注意すべき4項目」(https://www.minnanokaigo.com/guide/dementia/prevention/))
認知症の予防についてはまだまだ分からないことがたくさんあります。そのため、「絶対これが予防法!」というものはありません。だからこそ、ストレスをためずに適度に食べ、適度に動き、適度に休養する。特に毎日毎食の食事は適度に宅配食などを活用して楽してしまいましょう。自分が笑顔で生活していくために。
管理栄養士・介護食士
健康運動指導士 村井 香枝さん
この記事の執筆者をご紹介
村井 香枝さん
管理栄養士・介護食士・健康運動指導士とし約20年の福祉施設での勤務を経てフリーランスの管理栄養士に転向。
「全世代対象の食育教室」「高齢者のための介護予防運動教室」の講師として行政を中心にご活躍中です。
専門(得意?)分野は「人を笑わせること」。難しい内容も噛みくだいておもしろおかしく、笑って免疫力を高めて帰っていただくのが村井さんの講演スタイルです。
※「高齢者向け食事宅配サービス選びのポイント」「栄養バランスを考えた高齢者食と宅配サービス」
「高齢者に多い持病や症状と食事の注意点」のカテゴリを執筆いただきました。