糖質

高齢者に必要な糖質(炭水化物)とは?

体を動かすエネルギー源になる糖質はとても大切な栄養素です。高齢者と呼ばれる年代の1日に必要な摂取量は摂取エネルギーの約50~65%とされています。年齢や性別、生活活動強度などによっても異なりますので大まかな目安にしましょう。

糖質を減らすとダイエットになるような話を聞いたことがあるかと思いますが、実はこれ、危険です。食べ物から糖質と摂る際は、糖質以外の栄養素も一緒に摂っています。ビタミンやミネラル、食物繊維…身体に必要なものまでそぎ落としてしまうわけですから、健康的に痩せたということにはなりませんね。

参照元:健康長寿ネット「三大栄養素の炭水化物の働きと1日の摂取量」(https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/tansuikabutsu.html

糖質制限は、主治医や管理栄養士の指導のもと行うのが基本

ただ、どうしても糖質制限をしなくてはならない方もいます。糖尿病や糖尿病予備軍と診断され主治医から糖質制限を指導された方です。この場合は主治医や管理栄養士の指導のもと糖質制限を行うことで体調管理を行わなくてはなりません。

しかし「糖質を〇グラムに!」と指導されても一般的な家庭でその指示通りの料理を作るのは非常に難しいでしょう。こんなときに強い味方になってくれるのが宅配食です。宅配食は糖質やたんぱく質など特定の栄養素をコントロールしたものがあります。冷蔵や冷凍で届き温めるだけのものが多く、手間がかからないのが特徴です。自分の食事に制限をかけなくてはならないだけでもストレスがかかります。調理の手間を省き、少しでも食事に対するストレスを軽減できるアイテムとして活用してみる価値はありますよ。

参照元:健康長寿ネット「高齢者の食事摂取基準」(https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/tansuikabutsu.html
月刊ベターホームonline (https://www.betterhome.jp/onlinebook/2394

糖質制限に対応している高齢者食の宅配サービス例

ウェルネスダイニング

「糖質制限気配り宅配食」7食セット4,860円(税込)
冷凍でおかずのみの対応
糖質15g以下、カロリー240Kcal(±10%)、塩分2.0g以下に調整しています。

参照元:ウェルネスダイニング公式サイト(https://www.wellness-dining.com/lp_takuhai/

ニチレイフーズダイレクト

「糖質A・B・C・Dお魚コース」7食5,500円(税込)
冷凍でおかずのみの対応
糖質12.5g~14.1g、カロリー222~231Kcal、食塩相当量1.6~1.8gに調整しています。

参照元:ニチレイフーズダイレクト公式サイト(https://wellness.nichirei.co.jp/shop/pages/taisaku.aspx#id_toushitsu

まごころケア食

「まごころケア食 糖質制限食」7食セット4,160円(税込)
冷凍でおかずのみの対応
糖質15g以下、カロリー240±10%Kcal、塩分2.0g以下に調整しています。

参照元:まごころケア食公式サイト(https://magokoro-care-shoku.com/

まとめ

糖質の制限が必要な場合、糖質の数値にばかり目が向いてしまって、他の栄養素のバランスを崩しやすくなってしまいます。健康で生き生きと生活するためにもバランスのとれた食事がしたいですね。

宅配食では糖質制限はもちろん、他の栄養素のバランスも管理栄養士がばっちりコントロールしていますし、手軽で使いやすいのが特徴です。糖質制限が必要な方は主治医や管理栄養士と相談のうえ、上手に生活に取り入れてくださいね。


管理栄養士・介護食士<br>健康運動指導士 村井 香枝さん

管理栄養士・介護食士
健康運動指導士 村井 香枝さん

この記事の執筆者をご紹介

村井 香枝さん
管理栄養士・介護食士・健康運動指導士とし約20年の福祉施設での勤務を経てフリーランスの管理栄養士に転向。 「全世代対象の食育教室」「高齢者のための介護予防運動教室」の講師として行政を中心にご活躍中です。
専門(得意?)分野は「人を笑わせること」。難しい内容も噛みくだいておもしろおかしく、笑って免疫力を高めて帰っていただくのが村井さんの講演スタイルです。

※「高齢者向け食事宅配サービス選びのポイント」「栄養バランスを考えた高齢者食と宅配サービス」
「高齢者に多い持病や症状と食事の注意点」のカテゴリを執筆いただきました。