献立・メニューへのこだわり

商品開発・献立作成

 

最近よく目にする宅配食のチラシやCMでは色とりどりの食材を使用したとても美味しそうなメニューが並んでいますね。こういった宅配食のメニューは一体だれが考えているのでしょうか?

  • 管理栄養士・栄養士が献立作成している
    管理栄養士や栄養士が活躍している会社が多くあります。健康維持のための栄養管理はもちろんですが、特に糖尿病や高血圧症などの療養食対応の献立に管理栄養士がついてくれていると心強いですね。
  • 専門チームが商品開発をおこなっている
    高齢者のお困りごと…噛みにくさや飲み込みにくさに対応できるようなメニュー開発を専門チームでおこなっている会社もあります。管理栄養士を含むことも多いです。

栄養管理のプロが作成しているメニューは栄養面の心配がいらないので体が喜びそうですね。誰が担当しているかはホームページなどに記載されていることが多いのでぜひチェックしてみましょう。

メニューの種類やこだわり

 

一言で「宅配食」といってもメニューの種類はたくさんあって、提供する会社によってもこだわりは様々です。

  • 「塩分控え目」や「カロリー控えめ」などヘルシーなメニュー
  • 咀嚼や嚥下しやすいメニューまたはあえて良く噛めるようにしたメニュー
  • 魚や肉の骨を取り除くなど食べる方への安全に配慮したメニュー
  • 旬の食材の使用や行事に合わせたお楽しみメニュー
  • できるだけ手間のかからない容器や調理方法を考慮したメニュー

食べる方の身体や気持ちに配慮したメニューは頼む側の不安も少なくなりますね。

栄養価の公表

 

「塩分控えめ」「カロリー調整」といった言葉だけでなく、「カロリーは●●●Kcal~△△△Kcal」といったように具体的な数字を公表しているとより健康管理しやすくなりますね。特に疾病などでかかりつけ医からの療養食指示が出ている場合はこの表示が日々の健康管理の強い味方になってくれますよ。

調理方法や配送方法、プラスサービス

 

献立管理やメニュー以外にもこのような点をチェックするとより食べる方に寄り添った宅配食に出合えるかもしれません。

  • 配送方法が冷蔵であるか、冷凍であるか。また何日置きの配送スケジュールか
  • 賞味期限はどのくらいの時間または期間か
  • 容器は使い捨てか返却か。もし返却なら洗浄は必要か
  • 試食はできるのか
  • 管理栄養士や栄養士など食の専門家に相談できるか
  • ほかの商品の物販や見守りサービスなどもついているか

上記は一例です。各社様々なプラスサービスを展開していますのでホームページなどチェックしてみましょう。

まとめ

食事は毎日のことですので、毎日手間がかかってしまってはいつか宅配食を頼むことも嫌になってしまうでしょう。何でも自分でできる働き盛り世代ではなく、その親の高齢世代にとってどこまでが毎日ストレスなくできるかを考えながらチェックすると日々の食生活にすんなりと入ってくれますよ。


管理栄養士・介護食士<br>健康運動指導士 村井 香枝さん

管理栄養士・介護食士
健康運動指導士 村井 香枝さん

この記事の執筆者をご紹介

村井 香枝さん
管理栄養士・介護食士・健康運動指導士とし約20年の福祉施設での勤務を経てフリーランスの管理栄養士に転向。 「全世代対象の食育教室」「高齢者のための介護予防運動教室」の講師として行政を中心にご活躍中です。
専門(得意?)分野は「人を笑わせること」。難しい内容も噛みくだいておもしろおかしく、笑って免疫力を高めて帰っていただくのが村井さんの講演スタイルです。

※「高齢者向け食事宅配サービス選びのポイント」「栄養バランスを考えた高齢者食と宅配サービス」
「高齢者に多い持病や症状と食事の注意点」のカテゴリを執筆いただきました。