塩分調整

高齢者に必要な塩分量は?

 

塩分の摂りすぎと血圧の関係は有名な話で良くご存じかと思います。日本人はもともと塩分の摂りすぎが問題となっていました。特に高齢者の場合は加齢に伴い血圧上昇が起こりやすいため、血圧が高くなくても塩分を控えめにして高血圧予防や改善につとめたほうがよいとされています。

日本人の塩分摂取量は男性7.5g未満/日・女性6.5g未満/日とされています。持病として糖尿病や慢性腎不全がある場合は6.0g未満/日とも言われていますが、なかなか目標が達成されないのが現実です。

参照元:日本高血圧学会公式サイト 減塩・栄養委員会 (https://www.jpnsh.jp/com_salt.html)

【塩分量別】塩分調整された高齢者向け宅配サービス

【1.6g/食】ニチレイ

「塩分A・B・C・D・お魚コース」がおかずのみ7食で5,500円(税込)や「塩分お肉コース」がおかずのみ7食で5,200円(税込)で冷凍対応しています。
平均カロリーは200キロカロリー前半とこちらも抑え気味です。

参照元:ニチレイフーズダイレクト公式サイト(https://wellness.nichirei.co.jp/shop/pages/taisaku.aspx#id_salt

【1.7g/食】メディカルフードサービス

「MFS塩分制限食 お試しセット」がおかずのみ6食で5,140円(税込)で冷凍対応しています。
カロリーは240キロカロリー、たんぱく質は19gとバランスのよい和食メニューとなっています。

参照元:メディカルフードサービス(https://medifoods.jp/enbun/trial/

【約2.0g/食】健康宅配

「和のおかずセット」・「おまかせ和洋中セット」など5種類のセットが7食が4,762円(税込)で冷凍対応しています。
カロリーおかずのみで平均270キロカロリーで全体的に控えめなお弁当となっています。他にも減塩うどんや冷蔵対応のごはんセットなど減塩だけでもバラエティに富んだ献立を展開しています。
武蔵野フーズではこの減塩食を日本糖尿病学会や日本腎臓病学会で発表し、「食事療法として優位性がある」との評価を受けています。

参照元:健康宅配公式サイト(https://www.kenko-webshop.jp/user_data/energy.php

【2.0g未満/食】宅配クック123

「カロリー塩分調整食」がおかずのみ777円(税込)・ごはん付き820円(税込)で対応しています。
メニューにもよりますが、おかずのみでカロリー200キロカロリー前半前後、たんぱく質15.0g前後とバランスよく提供されています。

参照元:宅配クック123公式サイト (http://takuhaicook123.jp/menu/calorie/)

【約2.0g/食】ウェルネスダイニング

塩分制限気配り宅配食をおかずのみ7食を4,860円(税込)にて冷凍対応しています。
カロリーは300キロカロリー以下に抑えられています。

参照元: ウェルネスダイニング公式サイト(https://www.wellness-dining.com/lp_takuhai/

【約2.0g/食】まごころケア食

まごころケア食塩分制食をおかずのみ7食を4,160円(税込)で冷凍対応しています。
カロリーは300キロカロリー以下に抑えられています。

参照元:まごころケア食公式サイト(https://magokoro-care-shoku.com/

【1.0~3.0g/食】ライフデリ

透析食や腎臓食としておかずのみ800円(税込)で対応しています。
1日のカロリーを1,800キロカロリー、たんぱく質を60g(腎臓食は40g)に調整しています。

参照元:ライフデリ公式サイト(https://lifedeli.jp/menu.php

まとめ

塩分の摂りすぎはよくありませんが、摂らなさ過ぎて疲労感や食欲低下など問題が生じます。病気は気になりますが、過度な減塩は控えましょう。自分の今の状態でどのぐらい塩分が必要かはかかりつけ医や管理栄養士に相談してみましょう。


管理栄養士・介護食士<br>健康運動指導士 村井 香枝さん

管理栄養士・介護食士
健康運動指導士 村井 香枝さん

この記事の執筆者をご紹介

村井 香枝さん
管理栄養士・介護食士・健康運動指導士とし約20年の福祉施設での勤務を経てフリーランスの管理栄養士に転向。 「全世代対象の食育教室」「高齢者のための介護予防運動教室」の講師として行政を中心にご活躍中です。
専門(得意?)分野は「人を笑わせること」。難しい内容も噛みくだいておもしろおかしく、笑って免疫力を高めて帰っていただくのが村井さんの講演スタイルです。

※「高齢者向け食事宅配サービス選びのポイント」「栄養バランスを考えた高齢者食と宅配サービス」
「高齢者に多い持病や症状と食事の注意点」のカテゴリを執筆いただきました。